食事後はパートごとに分かれてのパー練を行った。大体それを1時間半くらい行った後、近くの海へと乗り出していった。この日も昨日同様いい天気であり、海水もひざ下くらいまで入るのには少し冷たいくらいの程度である。しかし!海に行ったのはただの息抜きのためだけではない。バッカス史上綿々と続いている神事を行うために来ているのであった~
演奏会の成功を祈願するために、古来より壮士が身を清めて海神様に我が身を捧げる神聖な儀式である。例年であれば数名の者が禊を行っていたが、今年は1名のみであった。酒で身を清め、海神への祈願を行った後、彼は神の元へ駆けていった。
しかし今年は神の気まぐれか、海に入った彼の身にアクシデントが発生してしまった。大方の想像通りであろうため、何があったかについては敢て語るまい。