そして三部指揮者殿。
クレッシェンドとデクレッシェンドではなく寄せる波と返す波!
音楽ではなく魂を!
このアジテーションがもっとも響くのが、アンコールの“We were born in 1991”だ。
1991年! 十年一昔、二十年なら二昔。気持ちを伝えるのはケータイではなく固定電話、メールではなく手紙。友&愛でレンタルしたフリッパーズ・ギターをハイポジのカセットテープにダビングしながらインデックスカードに曲名を書いたりラベルにレタリングシールで歌手名を貼ったり、ラジオの深夜放送を聞いたりFENをエアチェックしたり“Smells Like Teen Spirit”なる曲がガンズ・アンド・ローゼズとあまりにも違うことに困惑したり、そんな女の子に絶対もてないことばかり一生懸命だった青春の荒れ地、若さの荒野、十代番外地。わからないというのならWe don't trust under thirty!(この話ここまで。)
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