2013年3月2日土曜日

The start of Bacchus 23rd


春高楼の 花の宴

一年生になったら友達100人できる園児にも、卒業式で泣かないと冷たい人と言われそうな中高生にも、おとなの階段上り切っちゃった中高年にも、春は平等にやって来る。入学式も卒業式もない人生ルーチンワークのアラサーアラフォーにはバッカスの初練習が入学式、留年続きで卒業式を迎えられない幸せな23回生である。

2013年第1回目の練習はここかつしかシンフォニーヒルズである。5ヵ月後、このホールで本番を迎えることになる。

この正面入り口の階段に、当日は集合写真のためにメンバーがずらりと並ぶ。

今年は20年の長きに渡りメイン指揮者を務めてきた枡P御大が大人の事情―家族と仕事―で一時的勇退となったため、22年目にして初めて単独で指揮者を立てることとなった。御大には企画ステージの編曲に専念していただきたい。

初回練習ということで、久方ぶりにメンバーが集合する。嬉しいことに新人さんも一人セロに加入した。

今年の練習は「妖精組曲 第2楽章」で始まった。とても美しい、紳士淑女が目に浮かぶような曲である。

それから同曲第3楽章。打って変わってプログレだ。
バリバリの変拍子に時々♭を落とすせいでますますアヴァンギャルドになり、うすれゆく意識の中で「神田の古本まつりで大人買いした『妖精文庫』まだ一冊も読んでないな」などと走馬灯が半馬身分動いた。


休憩の後、「序曲第4番ロ短調」。Allegroの勇壮さと疾走感、Adagioの汲めども尽きぬロマンチシズム。静かに立ち上がり盛り上がっていく様は、マンドリン楽曲の王道だ。


入団チラシ。これを見て誰かが「へー今年モルダウやるんだ」と呟いた。

あなたもね。

「亡き王女の為のパヴァーヌ」は遡ること20年前、バッカス第3回演奏会、奇しくもかつしかシンフォニーヒルズで弾いた曲である。まさか20年後も同じ場所で弾くとは。

遅れてきた人のために、「序曲第4番ロ短調」と「妖精組曲」をアンコール。「妖精文庫」の監修は荒俣宏だったようななかったような。




5時半ごろ、練習場を出る。年が明けて早3月、気がつけば日も伸びていた。

そして18:00、飲み会突入。


初回の飲み会ということで珍しく指揮者殿が参加、そしてご挨拶。新人さんも自己紹介。20数名の宴会の始まりである。









結婚したばかりのメンバーに新婚生活について聞き、彼女持ちにデートはどこに行くのかと聞き、何もない人に「スター・ウォーズのフォースって気合いだよね」と聞いてみる。


「完全な球体だって水晶どくろだって気合いで作れるんだよ」

なんと7時15分にはラストオーダー、8時前に店を出た。当然帰るわけもなく、2次会へ。

「好きなタイプは?」よりも「嫌いなタイプは?」の方が盛り上がるのはなぜだろう。

青砥の夜も更けて、ある者は駅に、またある者はラーメン屋に消えていく。次の練習は3月20日(祝)@今日と同じかつしかシンフォニーヒルズ。

見学者熱烈歓迎。

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