―春は名のみの 風の寒さや―
バカボンのパパは41才の春であり、バッカスマンドリーノは21回目の春である。1年が始まるのは1月でも4月でもなく、ましてや最近秋学期入学としてかまびすしい9月でもない。3月だ。
初練習は荻窪駅から程近い杉並公会堂の地下1階、グランサロンである。
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演奏前の一仕事。団員&団友への書類発送作業のひとコマ。
集まったのは50人程、トップもほぼ全員集合した。嬉しいのは新人さんが4人も来てくれたことだ。今年はイナバ物置が大丈夫ではない人数になるかも知れない。
今年は1部と2部のコンダクターが去年と逆になっており、これまでトリ曲を指揮してきた者が1部コンダクターを務めることになった。
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2012年の1曲目は、2部指揮者殿の“Anitra's Dance”。美しく、憂いのある曲だ。
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続いて、1部指揮者殿によるヴェルキの「一楽章の交響曲」。いかにもドイツらしい、日本の作曲家も影響を受けたであろうパワフルな曲である。どう考えても1部指揮者殿向きの楽曲だ。
再度2部指揮者殿に代わると、今度は丸本大悟先生の「魂の還る場所」である。実に美しい曲だ。グランサロンは音響が素晴らしく、マンドリンが繊細さを保ったまま響いてくれる。
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丸本先生は「願いの叶う本」も有名だが、「この曲『DEATH NOTE』の主題歌だから」と言われてググったら違ったぞ。
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そして第1回目の練習の最後は、交響譚詩「火の山」である。この大地を穿つようなリズムは、何というか、日本人の曲だなあと思う。鍬を振るう農耕民族のDNAのなせる業か。
それだけで著作権とか特許とかCopyright(C)2012鈴木静一とか取れそうなくらいアグレッシヴなリズムは、氏のどの曲にも息づいている。
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学生時代に静一作品を弾いた経験があると、他の弾いたことのない曲まで「この曲、学生時代に弾いたような記憶が・・・」というリズムのメモリーバグを起こすのはあなただけではないので安心していただきたい。
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さて、飲み会は駅の近くの「笑笑」であった。ボーリング場に隣接されており、時折カコーンというストライクな音が響く。
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テーブルの配置上、恒例の「新人さんへの質問コーナー」ができなかったのは残念だったが、それはまたの機会に。明日は仕事だが、そんなことは飲んで忘れよう。
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