一雨ごとに暖かくなる春の、それよりも身体ごと持っていかれるような大風の今日は相模大野にて3月最後の練習である。練習場の周りは何だか生活しやすそうな住宅地が見える。
今日の練習は2部から・・・なのだが、①突風、②練習場まで遠い団員が多い、この2つの悪条件が練習参加者の数に反映されたとかされなかったとか。
たまにこういうことがあると、バッカスは団員数に恵まれている団体だったんだなあと思う。数は力。合奏は総力戦。楽器から叩き出される音の迫力だけで聴衆を感動させることさえある。
人の数だけ音色があり、指揮者が束ねて織り上げる。音色が多ければ多いほど、織り上げたものは豊かになる。
以上、「みなさん練習に来てください」のお願いでした。
(それと、「みなさん一緒に弾きませんか」。)
“Anitra's Dance”で、指揮者殿から「おどおどせずに」との指示が出る。弱い音でも芯がなければ。そもそもイタリアの楽器である。欲しい音はアルデンテ。茹で過ぎはいらない。
そして、一部指揮者殿登場。練習前のメーリングリストに流れたことについて話をする。
「スターボーって細野晴臣の肝入りだったんだよ」
「なんでブレイクしなかったんでしょうね」
「デビュー曲の『ハートブレイク太陽族』が売れなくて、セカンドが全く別路線。テコ入れがあったんだな」
さて、「一楽章の交響曲」である。初回の練習では弾くのに夢中であったのだが、今回は少し冷静に、客観的に弾いてみる。
力強さばかりに目が行っていたが、全体を通すとその力強さは対極的なものがあるから初めて生まれることがわかる。
軽快。荘厳。緩急。山と谷。アグレッシヴ。叙情。一曲の中にこれほどドラマがあるのだ。
今回の飲み会は、駅の近くの居酒屋である。まるでドイツのパブのようだ。行ったことないけど。
始まったのが早かったので、7時にはラストオーダー、7時半には撤収となった。若干後ろ髪を引かれつつ、腰を上げた。
一日中吹き荒れた風のために常磐線は遅れに遅れ、家に着いたのは1時近く、酔いはすっかり覚めていた。
0 件のコメント:
コメントを投稿