2012年7月7日土曜日

7月7日事件

7月7日、七夕である本日は、先週に引き続き東大和市のハミングホールにて練習が行われました。七夕であるにも関わらず、天気はあいにくの雨でございます。笹につるしたお願い事は果たして叶うのか、織姫と彦星の逢瀬は来年までおあずけなのか……雨降る街並みを眺めながらそんなことを考えていたら、ウッカリ電車に乗り遅れて遅刻しました。

さて、そんな筆者同様のウッカリさんが多いのかそうでもないのか存じませんが、午前中は人数が少なかったように思います。まず、一曲目はパーカッションのない「杜の鼓動」から。
「あれ、ギターパートが……」
……写真を見てわかるとおり、空席ですね。事件です。事件は現場で起こっています。一部指揮者様はこの事件を、「7月7日事件」と名付けられました。
「7×7=49だから49杯だね」という指揮者様のお言葉が何を指すかは、夏合宿にて判明することでしょう。
このあと、すぐにギターパート新人さんがお見えになりました。

では、気を取り直して「杜の鼓動」です。
「4分ではなくて、2小節で!」
音のひとつひとつをぶつ切りにするのではなく、流れるように滑らかに、「2小節」のメロディを大切に。
そういえば、人間の鼓動も、通常は結構ゆっくりですよね。大きく息を吸ってはいて、「鼓動」を感じながら弾いてみると良いかもしれませんね。
最後は、音を空に放つように奏でましょう。
「掘ってほって、掘りまくって、彫刻刀で板を掘っていたら、机まで掘っちゃった感じで!!」
もっともっと、深いところまで掘り下げて、表現していきましょう。

お昼休みを挟んで、お次は「第一楽章の交響曲」。
パーカッション部隊も加わり、大迫力です。ドイツ的きっちり感が増しております。
最初の1回目で、終わりまで通しました。完成度は、非常に高いのはないでしょうか。

休み時間には、一部指揮者様もマンドリンを奏でます。熱のこもったトレモロ中の様子を撮影。
休み時間が終わった後は、「ジャニーズに首ったけ!」です。
パーカッションが加わったことでPOPさが増した「A-RA-SHI」、情熱あふれる「仮面舞踏会」、そして……。
「お嫁サンバは、日本三大サンバだからね!」
初めて聞きました。一部指揮者様曰く、「テントウムシのサンバ、お嫁サンバ、マツケンサンバ」が日本三大サンバだそうです。
指揮者様の好みの関係もあり、お嫁サンバを念入りに練習です。
先週走りすぎて危うくすっ転ぶところだった「Real Face」はスピードが安定し、力強く熱のこもった演奏ができました。

パーカッション部隊と二部指揮者様の打ち合わせ、というか談話中。
去年もお世話になりましたパーカス部隊の皆様、今年もよろしくお願いいたします!







一部指揮者様から二部指揮者様へバトンタッチ。まずは「ペールギュント第一組曲」から「朝」。
「アルペジオは今の三倍は音を出して」
聞こえてこその音楽ということでございましょう。頑張っていきましょう。
爽やかなメロディですが、本音を申し上げますと結構難しい一曲なのです。……頑張っていきましょう!

続いて「アニトラの踊り」「山の魔王の宮殿にて」を合わせます。
組曲では最後ですが、「ペール・ギュント」の物語としては「山の魔王の宮殿にて」が一番最初になります。
山の魔王の宮殿から逃げ出し、母・オーゼの死に直面し、その後旅先で爽やかな朝を迎え、アニトラに誘惑され身ぐるみはがされ砂漠にポイ……という感じですね。

最後に「火の山」を合奏しました。
今回初登場、トロンボーンの賛助さんです。よろしくお願いいたします。
パーカッションとトロンボーン部分を念入りに、他はさらっと合わせていきます。

「二回目は何が起こるかわかりません!」
一回目のVivaceは定速で強弱もつけます。二回目は、どうなることやら検討つきません。
おそらく、久々に練習に来られた方は、その速度に圧倒されたことでしょう。それなりに参加している筆者ですら面食らいます。
二回目のVivaceからラストフレーズへ、白熱の演奏が続きます。最高のフィナーレへ向かい、最後の一瞬まで(だけでも)力の限り!!
弦切る勢いで弾いてしまえ、と思う瞬間でありました。

撤収期限すれすれまで合奏し、練習はおしまい。ドラムセット原状復帰など、素早い動きで撤収作業は終了。そしてロビーにて発送作業が行われました。その場で役割分担し、てきぱきと作業が進んでいくさまは、さすがというべきところです。慣れていらっしゃいます。
執行部からは「受付係より、7月末までに座席表に掲載する紹介文を作成してね!締切を守らないと、白紙にしちゃうゾ!」というお知らせがありましたね。演奏委員会が動き出すと、いよいよだな、と思います。


さて、じめじめした季節が終われば、我々の季節ともいうべき暑い夏がやってまいります。くれぐれも体調管理は気を付けて、頑張っていきましょう。