来週はゲネプロ、再来週は本番、合宿の聖地ここ岩井で炎の週末の火ぶたは切って落とされた。
賽は投げられた。ルビコン川を渡れ。
「それにしてもヨーロッパの選手はあんなにガタイがいいのに何で卓球を選ぶのかね。レスリングとかやればいいのに」
「初めは小柄だったのに卓球を始めたから身体が大きくなったんじゃないでしょうか」
今回は1部指揮者殿が体調不良で急遽欠席となったので、2部指揮者殿が全権を担うことになった。
ある曲は重厚、またある曲は軽快にと、曲調がドラマのテーマにぴったり合っており、本編が始まる前に見る者を現実―掃除、洗濯、洗い物、そのほかいろいろ―から少し離してくれることが分かる。
サマー・オブ・ラブは1967年に夏のサンフランシスコでの出来事だが、その年にそこで発表されたアルバムがジェファーソン・エアプレインのSurrealistic Pillow。その時すでに愛の夏が終わることを予見しているようなA面4曲目のTodayを、49年後、8,300km離れた場所で暮れなずむ海のサウンドトラックとして聴いている。
夏合宿は夏の折り返し地点にあり、演奏会が終われば夏も終わったようなものである。
夜の合奏は桜色の幻影から。コントラバスが重要と知りつつ、そう指摘されているので、分かっているし、そうなんだよね。
スラヴ行進曲。鋼のようなフレーズは、メタル系のバンドがカバーするのもよく分かる。
練習終えて、月が出て。
今季から始まった花火大会。なんと公式行事である。
こちらは初日の飲み会、しょにちや。打上げで鯨飲するには惜しい日本酒はここで開封する。
夏も演奏会も終りはまだ少し先で、夜は始まったばかりである。
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