2017年5月4日木曜日

喜歌劇 春合宿(楽日)

遠くのHawaiiより近くのiwai。

メイン指揮者殿不在のため、恒例の午前中の自由時間(=禊と称して褌一丁で春の海に飛び込む)がなく、柄にもなく合奏である。

代振りによる「プレ2」と「カルメン」。



昼食。大食が偉いと考える見た目は子供、頭脳は大人の逆コナン達が前の席を陣取る。






もう一人の新型指揮者殿による「星の庭」。個人的な話で申し訳ないが―ほぼ9割方、個人的な話だけれど―、大学1年の演奏会で弾いた曲である。
ベースのEの音(E線の開放とD線の第2ポジション)以外の音が消えてベース音がむき出しになる小節が2回出てくるのだが、25年前も25年後も額に汗をかく。


しばし散歩。ひねもすのたりのたりかな。


夕食。お造りは今宵も豪華なり。

そして夜は最後の合奏、録音しながらの全曲通しである。

しかしベースが1本じゃ火力が足りない。しかも僕のベースは取り回し重視の1/2サイズだし、3~40人を向こうに回してはなんとも荷が勝つ。


関東に8000人くらいはいるであろうベーシストの皆様、お待ちしています。

そして打ち上げ。宿手作りの自慢の品々。レーズンバターも当然お手製である。




コンダクターと各パート・トップ、そして復帰組が挨拶する。

復帰組の1人の挨拶が時の流れを赤裸々に映す。
「トイレのスリッパがぐちゃぐちゃになっていないことから楽団の平均年齢が上がったことを感じます」

整理整頓が身に付き、酒もあるだけ全部飲み尽すこともなくなり、何時に寝ても朝早く目が覚めるようになりました。

明日は朝飯を食べたら帰路に就くだけである。春も終りだ。夏よ来い。

2017年5月3日水曜日

喜歌劇 春合宿(初日)

イワイビーチはヤングの天地。

恒例、春合宿である。巡礼者のごとき音楽者(もの)が三々五々、聖地・岩井に向かう。

携帯電話の容量8GBぱんぱんになるまで音楽を詰め、ベースを抱えて電車に乗る。茨城北部から岩井まで全て鈍行、5時間近く。道のりは遠い。

今年はメイン指揮者殿が参加できないが、かつてのメインコンダクター殿が復帰し、平成生まれの新世代2人が指揮を振る。

道中、高橋竹山の津軽三味線組曲を聴き、続けてテレヴィジョンのアドヴェンチャーを聴いたら、あまりのリズムの違いに驚愕した。
ジャンルが違うといった些細な違いではすまない、もっと根源的な、肉を食う人たちが投げつける音楽と米と魚を食う人たちが絞り出す音楽はこんなにも違うのかと思っていたら岩井の海だった。

「川きん」さんに到着。

まずは「企画ステージ 学園ヒット☆パラダイス」から。
久々に復帰した御大の下、20年選手から社会人2~3年目までのジェネレーション交差点発青春歌謡メドレー。長年御大の指揮で弾いてきた身としては、指揮棒一振りでタイムスリップである。


新世代の指揮の「喜歌劇 軽騎兵」でBack to the Future。
指揮者殿お手製の喜歌劇のストーリー紹介や参考音源集のプリントが配られる。
「曲の歌詞を理解してプレイしろ。そうすれば曲に失礼な演奏はできない」とはジャズのサックス・プレイヤーの弁だったと思う。


夕食。来る度にグレードアップしている。

夜の合奏。「軽騎兵」と「企画」の他、「プレリュード2」と「カルメン組曲」はメイン指揮者殿に代わって他のメンバーが代振り。「プレ2」は2000年、「カルメン」は2004年の再演である。
 

初日の飲み会、「しょにちや」オープン。宿から玉ねぎサラダと枝豆の差し入れ。玉ねぎが全く辛くないのは、新鮮さの成せる業。




日本酒を温める酒燗器を持参したお姐さんは小料理屋?を開きたいそうだが、どうしてもスナックしか浮かばない。客(50代男性)の愚痴を最後まで聞いた後、「あけみさん、水割り」と言いそうな気がする。

ドリンキンな走り屋たち。


時刻は25時、上戸や左党にはまだ前奏曲である。