日本橋のTOHOシネマズで「地獄の黙示録」がリバイバル上映されていた。
The Doorsの“The End”から始まるこの作品を見たのは高校3年の冬、受験のために前泊したビジネスホテルだった。翌日のテストのことを考えていて夜中になっても寝付けず、たまたまテレビを付けたらちょうど始まったところだった。あまりの面白さに朝まで見てしまった。
言うまでもなく受験は失敗し、浪人生となった。
地獄だった。
「メリアの平原にて」。指揮者殿から各パートに指示が出る。
「白鳥の湖」より「情景」。世界で一番有名な一曲である。
「パヴァーヌ」。合唱もあり劇音楽でもあるが、そんなことを抜きにして、ただただ美しい。
普段はロックしか聴かないのだが、時々戦前のジャズやワルツなどのポピュラー音楽を集めたオムニバスのCDをかけることがある。ただの心楽しい音楽が今の時代に何の意味を持つかわからないが、意味はなくともスイングはする。後年残るのはそんな「ただの美しい音楽」かもしれない。
休憩。
バブル時代は高校生であり、そんなのものに何の思い入れもないのだが、初見にも関わらずほとんど弾けるのに驚いた。当時はまだ「歌は世につれ世は歌につれ」だった。
編曲は指揮者殿の手によるものだが、サビだけ取り上げるかイントロから入るかで曲への思い入れがわかって興味深い。
ベテランと若手の温度差でヒートショックを起こしそうだ。
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