2011年10月8日土曜日

バッカス紀行・秋季呑みあるき編1日目

 暑い夏と残暑が過ぎ去った10月現在、すっかり気持ちの良い気候になってまいりました。食欲・スポーツ・読書に音楽、様々なことに意欲がわく素敵な季節の到来です。
 そんな10月第一週、バッカス有志で長野県の上諏訪~松本へ行ってまいりました。一日目は「上諏訪街道呑みあるき」へ、二日目は松本城の「そば祭り」へ、まさに「食」を堪能するための旅でございます。あと温泉も!

 行きの「特急あずさ」で早速かんぱーい。以前、合宿へ向かうフェリーの中ですでに飲んでいるのを見た時には驚愕しましたが、さすがにもう見慣れました。だって、バッカスですもの。
大月、甲府を過ぎ、車窓から見える景色がだんだんとのどかになっていきます。およそ二時間半で上諏訪到着です。


 上諏訪駅にて、酒樽の山が我々を出迎えてくれました。
駅前の蕎麦屋さんでお昼を食べ、その後ホテルにチェックインしてから「片倉館」という温泉へ。





左:モダンレトロな片倉館の前で。
右:風呂上がりに諏訪湖で青春……かもしれない人たち。

 温泉で、旅や日頃の疲れその他諸々をきれいさっぱり洗い流し、見上げれば夕方の空模様。時は満ちました。

「酒蔵と書いて、戦場(せんじょう)と読む」

 上諏訪駅から少し歩いて、国道20号(旧甲州街道)沿いに、五軒の酒蔵があります。おちょこ片手に酒蔵自慢の純米吟醸や大吟醸、日本酒仕込みの梅酒を呑みあるく、それが「上諏訪街道呑みあるき」なのです。呑みあるき入口と思しき場所で参加費を支払い、呑みあるきオリジナルおちょこを貰ってから我々は一目散に一番奥にある「真澄」の酒蔵へと向かいました。
 真澄「山花」を片手に、かーんぱ~い!
 日本酒をあまり呑まない(けど呑みあるきにはしっかり参加している)筆者にも、これは超絶美味であることがわかりました。香り高く、一口呑むごとにとても幸せな気分になるのです。
 無料試食も充実しており、豆腐や湯葉、お味噌がありました。どれも日本酒に良く合います。


 真澄の酒蔵を後にし、ほろ酔い気分で道路沿いを歩きます。歩行者天国ではありませんから、車や大型トラックが車道を走っております。警備員さんが配置されているとはいえ、若干、デンジャーです。
 道路沿いには酒蔵だけでなく、シカ肉ウィンナーや八ヶ岳メンチカツ、ワカサギの唐揚げ、ウナギのかば焼きなどのおつまみも充実しています。「あとで買いにいこ~」と思っていても、あとで行ったら売り切れているという悲劇が待っておりますので、欲しい時に買うのがおすすめですよ。

 この後、美味しい梅酒に巡り合って早速購入したり、酒粕シフォンケーキを試食してあまりにも美味しかったので買おうとしたら実は非売品だったり、杏子酒を水で薄めたものが結構フルーティで「水で薄めるのも意外といいな!」と目からウロコだったり、無料配布の「キノコ汁」でほっこり温まったり、リンゴをまるごと潰したジュースが非常に美味しかったり、食の秋を右から左まで堪能いたしました。

 若干リミットブレイクし、「混乱状態」に陥った人もいたようですが、概ね平和な呑みあるきだったのではないでしょうか。酒蔵にはお酒と一緒に「仕込み水」というお酒を造るのに使う水が用意されています。たんぱく質を摂りつつ、お酒と同量の水を呑みながら呑みあるくと悪酔いしないとのことですよ。

 あ、事後の写真を撮り忘れてしまいました……。

 こうしてホテルに戻り、元気な人は二次会で呑みつつ、旅の一日目は終了した模様であります。